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ATOMS FOR PEACE@新木場STUDIO COAST [音楽]

IMG_1616.JPG

「ATOMS FOR PEACE 2013JAPAN TOUR」
2013年11月23日(土・祝)
新木場STUDIO COAST


自分の目で直接見ないと分からないことは
世の中に山ほどあって、
今回のアトムス・フォー・ピースのライヴは、まさに
そのたぐいで、しかも究極のものだった。
CDアルバムで聴いていた音楽とは全く別物のよう。
パッケージされた録音メディアには収まりきらない
彼らの濃厚な音楽が会場を満たし、一体となって揺れた。

前座を務めるANSTAMのパフォーマンスが終了したら、
ひとたび客の流れが変わるかも、と思ったのは思い違いだった。
隙間もないほどぎっしり入ったフロアは、そのまま
アトムス・フォー・ピースの登場を待つ。
場所どりに大失敗して、ステージがよく見えないまま
右往左往するうち、ステージが始まってしまった。

オープニングは、「Before Your Very Eyes…」。
トム・ヨークは伸ばした髪を後ろで束ね、エネルギッシュに動き回る。
ベースのフリーもまた、体を大きく揺らして
力強く弾きまくる。アクションが最高にかっこいい。

ディレイを利かせたトムのロングトーンは
妖しく切なく、エモーショナルに響く。
心身ともに解き放たれて、
本能のままに歌い踊っているようだった。
ギターを弾き、ピアノを弾き、歌う。
そのどれもがトムらしくてステキだ。

アトムス・フォー・ピースのアルバム「AMOK」と、
トム・ヨークのソロワーク「THE ERASER」からのナンバー、
レディオヘッドのナンバーをとりまぜて
怒涛のグルーヴに巻き込んでいく。
複雑なリズムを打ち込んだうえに生ドラムの音が重なると、
ビートの効きはハンパなく、全身をめまぐるしく駆け巡っていく。
レディオヘッドもバンドとしての完成度は相当に高いが、
アトムス・フォー・ピースも、ユニットではあるものの
緊密な一体感を醸し出し、すさまじいうねりを生み出した。

2時間弱のステージはあっという間で、
少々物足りないけれど、そのくらいでちょうどいいのかもしれない。
それ以上、彼らの音楽を浴びてしまったら、
余韻に浸りすぎてなかなか現実に戻れなくなってしまうかもしれないから。
レディオヘッドでのデビューから20年、
ソロワーク、アトムス・フォー・ピースを経た今も
つねに刺激的で、圧倒的でありながら進化し続ける
トムの音楽に影響され続けている。
次はどんな音楽を届けてくれるのか、期待せずにいられない。


Amok

Amok

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: XL.
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: CD



The Eraser

The Eraser

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: XL Recordings
  • 発売日: 2006/07/11
  • メディア: CD



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スガシカオ@Zepp DiverCity 2013 [音楽]

SUGA SHIKAO LIVE TOUR「やるしかねーだろ!?2013」
9月28日(土)
Zepp DiverCity


早めに会場に到着したにもかかわらず、
開演までずっと立っていると体力消耗するなあ……という
軟弱な理由で、わりとギリギリになって入場したら、
場内はすでにぱっつんぱっつん。
見た感じでは、キャパ以上に入っていたんじゃないのかしら。
開演前からすでに熱気が充満していて、
Tシャツ1枚でも汗ばむほどだった。

「ぼくは浮かない」で幕を開け、
「ドキドキしちゃう」「はじまりの日」と、アップテンポのナンバーがつづく。
相当に懐かしい「Happy Birthday」は、
リズムを強調したアレンジが施されて新鮮な印象だ。
次は何の曲がくるかな、というワクワク感を
決して裏切らない、新旧織り交ぜたセットリストが面白い。
デビュー17年目になるキャリアを振り返ってみても、
楽曲の多彩さに驚かされるが、ライブ用のアレンジが加わると、
よりいっそうの幅広さが感じられる。

“いつもスケジュールが空いている”(笑)3人
(スガ、坂本、岸田)によるスリーピース編成のコーナーでは、
「ひとりごと」など、ライブではあまりやらない(私が聴いてないだけ?)曲などを
じっくり聴かせ、そこでもまたスガの音楽の奥行を感じさせる。
さらには後半で“岸田まつり”と称して、キッシーが思うままに叩きまくる
コーナーを設けたりと、コントラストをつけたパフォーマンスが見事だ。

後半は、「Re:you」「したくてたまらない」「赤い実」「91時91分」と
怒涛のファンクナンバーを、これでもか!と繰り出し、
飲み込まれそうな重たいグルーブに、ぎゅうぎゅう詰まった観客が一体となって揺れた。

アンコールでは、「午後のパレード」「Party People」で再びテンションを上げ、
「Progress」を力強く演奏して締めくくった。
そして、ダブルアンコール。
このバンドでしかできない(笑)、「俺たちファンクファイヤー」で
バカみたいに盛り上がってラストを迎えた。


MCのたびに「楽しい!」というスガ。
一度最高のステージを経験したら、あきらめることはなかなか難しい。
事務所から独立して、なんでも自分でやらなければならない中、
ライブツアーを実現することすら困難だった時期もあるだろう。
そうした経緯があってたどり着いたステージで
最高のパフォーマンスをすることができることが、どれだけの喜びか。
全身で最高の時を受け止めるスガの思いがそこにあふれていた。

今回のメンバーは、バンマス坂本竜太(bass)、岸田容男(Dr)、
林田裕一[ポチ](keyboard)、大滝裕子(chorus)といういつものメンバーに加え、
FUZZY CONTROLからJUONをギタリストに迎えた。
私はこの人のことをまったく知らなかったのですが、
吉田美和と結婚しているんだってね。
それはそうとして、抒情的で熱くて迫力のあるギターは悪くない。
どちらかといえば骨太なロックテイストだが、結構好きだと思う。
繊細なフレーズを積み重ねていく田中義人とはタイプが違ってまたいい。

メンバーそれぞれのテクニックが素晴らしいのはもちろんだが、
それに加えてチームワークの良さが全編を通して感じられた。
レギュラーメンバーはともかく、
今回はじめて参加したJUONもまるで久しぶりに帰ってきたかのように
自然となじんでいて、それが意外で面白かった。

スガの歌声もとても良かったのではないだろうか。
歌詞を一つひとつたしかめるように繊細に歌ったり、
思いをぶつけるかのごとくシャウトしたり、
エキサイトしつつもその都度表情を変えていて聴かせる場面が多かった。
歌をきちんと、丁寧に届けようとする誠実さを感じさせた。


全体として、非常に濃厚かつアットホームな感じだったと思う。
特別に親しい人と、特別な会話を交わすような至福の時。
インディーズでもやっていける手応えを得て、
ゆるぎない自信がついたからなのか、
20周年にはメジャーで頂点を目指すぜ!と言い切った
スガの高揚した顔が誇らしかった。
スガのライブに行くといつも、前と何かが違う。
どんどんバージョンアップしているように感じられる。
私は、どんどん変化していく人が好き。
おそらく、これからもずっとスガの進化を
見届けていくことになるのだろうと思う。

アイタイ (初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: CD



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「スト☆クラ ~Street Classical Jam~ Vol.2」@渋谷O-EAST [音楽]

「スト☆クラ ~Street Classical Jam~ Vol.2」
9月3日(火) 渋谷O-EAST

いつもはざざっと読み流すeプラスのDMにて招待情報を発見し、
ライブハウスでクラシックもいーんじゃない、と気軽に応募してみたら
当選したので、ふらりと足を運んでみた。

オープン当初から通っているため、勝手知ったる渋谷O-EASTだが、
フロアに座席が設けてあるのは初めて見た。
クラシックはやはり座って聴くものなのか?
それとも、観客の年齢層などを考えてのことなんだろうか。

わかりやすくクラシックと銘打っているとはいえ、
今回のイベントで演奏される楽曲のほとんどは純粋なクラシック音楽ではなく、
ヴァイオリンや弦バスなどクラシックの楽器をまじえて演奏する
ポピュラー音楽といったもので、
吹奏楽をやったことがある人ならピンとくるだろうが、
いわゆる“オリジナル”と呼ばれるものに近い。
オープニングは弦楽器の四重奏だが、
メインアクトはどれもバンドやユニットの形をとっていた。


一番手は、おそらく最若手。
ヴァイオリン、弦バス、ピアノ、ドラムで構成される「style-3!」というバンド。
クラシックのメソッドに基づきながらも親しみのもてる
メロディアスな作品が多く、明るく元気で溌剌としていて、好感が持てた。
オリジナルの「花雷」「自転車ライダー」という楽曲が気に入った。

家康

家康

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: トライアローズ
  • 発売日: 2013/04/24
  • メディア: CD



二番目は、「SIBERIAN NEWSPAPER」というわけのわからない名(失礼)の中所帯バンド。
フロントはヴァイオリンで、アコースティックギター、ガットギター、
弦バス、ドラムス、パーカッション、ピアノとtoo muchな編成だ。
演奏が始まると、案の定、少々うるさい(笑)。
アコギとガットギターが同時に鳴ると、
ヴァイオリンの音が非常に聴きづらい。
皆さんそれなりの腕なのだから、もうちょい強弱つけてもよいのではないかと思う。

0(ゼロ)

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  • アーティスト: SIBERIAN NEWSPAPER
  • 出版社/メーカー: BounDEE by SSNW
  • 発売日: 2012/07/11
  • メディア: CD



三番手はヴァイオリンとピアノのユニット、「SUGITETSU」。
この人たち、意外と人気らしいです。
名前はどこかで聞いたことあるものの、
どういう人たちかは全く知らなかったのだが、
ステージが始まると、パフォーマンスが大変うまくてその人気ぶりに納得した。
演奏が上手なのはもちろん、トークもこなれていて、
さらにはものまねも披露したりして、客席をのせる間合いが見事。
ピアノの杉浦哲郎氏がアレンジを手掛けているそうだが、
ボッサやラテン風のアレンジはどれも非常にセンスが良い。
ラグタイム風のピアノがいいなあ。
私見ではあるが、ピアノを弾く人はお話が上手な人が多いと思う。
ジャズピアニストの小曽根真、故人だが羽田健太郎、
最近では青島広志、清水ミチコもそのジャンルに入るのではないだろうか。
杉浦氏もそのたぐいの人で、
よどみのないしゃべりに大変感心した。
終盤では、SIBERIAN NEWSPAPERのヴァイオリニストを呼び込み、
セッションも披露するなど、サービス精神が旺盛だ。

SUGITETSU EXPRESS

SUGITETSU EXPRESS

  • アーティスト: スギテツ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2012/10/24
  • メディア: CD



ラストは、このイベントのオーガナイザー(らしい)、NAOTO。
金髪のモヒカン頭に比較的ラフないでたちで、
いかにも“クラシックの枠を飛び越えた音楽をやっている”風な人だ。
演奏はもちろん、プロデュースに非常に長けているとみた。
自身のキャラも確立されているし、他の出演アーティストとの絡みなども
手を抜かず、きちんとやる(笑)。
オリジナル曲はメロディアスでキャッチーで、とても聴きやすかった。
わたくし、全然知らなかったんだけど、
ドラマ「のだめカンタービレ」で峰龍太郎の吹き替えをやったそうだ。
ということは、この人の演奏は何度も聴いたことがあるはずだ(笑)。

NAOTO Reversible 2013 -Concert side- [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ERJ(SME)(D)
  • メディア: DVD




イベントの最後には、出演アーティストが勢ぞろいして、大セッション大会。
演奏している彼らがとても楽しそうなのがよかったと思う。
ヴァイオリンのテクニックについては正直よくわからないのだけれど、
人によってこうも音が違うのかと驚き、その違いを楽しんだ。

ライブハウスでビール飲みながらクラシックを聴く機会って、意外とないものだ。
もっともっとラフな感じで音楽を聴くことのできる機会が増えれば、
日本の芸術はより自由に育っていくのではないだろうか。

この夜、わたしはオリジナリティってなんだ!?と何度も考えてしまった。
自作の曲はもちろんオリジナルだけれど、
クラシックの名曲にアレンジを加えたのも立派なオリジナル。
解釈の仕方、表現方法に個性というのはどうしたってにじみ出る。
そこはやはり人によってまるきり違って、そうした点を発見するのはじつに楽しい。
クラシックは特に、どんなに有名な曲であっても、同じ楽譜に沿って演奏していても
指揮者や演者によってまるで違う曲になることがある。
というのは、回数を重ねていかないとわからないものなのだ。
同じ曲を何度も、いろんな人の演奏で聴きこむことが勉強なり。
近道なんてないのよね。

自分にとっては、こういうイベントはとても新鮮で、
意外なハッケンがいろいろあって楽しかった。
ところで、この日のナンバー1、いわゆる“今日イチ”は、
司会を務めた南波志帆という女の子だった。
20歳のシンガーだというが、その天然ぶりに出演者たちは
失笑を禁じえず、ペースを乱されまくりだった。
なみいるアーティストたちをも凌駕する存在感の彼女、
なかなかの大物かもしれない。これからウオッチしがいがあるかも。

乙女失格。

乙女失格。

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: CD



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「J-WAVE LIVE 2000+13」 [音楽]


「25th ANNIVERSARY J-WAVE LIVE 2000+13」
8月17日(土)
国立代々木競技場第一体育館


毎年恒例のJ-WAVE LIVE。
基本的にはスガ目当てなので、
正直言って、ほかのメンツははずれてもいいと思っている。
だけど、今年ははずれが全くなく、本当に楽しみにしていた。
ずっと観たいと思っていて、初めての機会となった
絢香、JUJU、ひさしぶりの山崎まさよしに特に期待していた。


トップバッターは絢香
とても伸びやかに、自然に歌う感じがステキだ。
以前より少しふっくらして、しっとりした感じがかわいらしく、
みとれていると、、そんなルックスに反する
圧倒的な声量にいきなりノックアウトされる。
太くて丸くてなめらかな声に溺れてしまいそうだ。
9月4日にリリースされるカバーアルバム「遊音倶楽部」に
収録されるナンバーも披露したのだが、なかでも
Mr.Childrenの「シーソーゲーム」にはビックリした。
こんないい歌だったっけか……。
バンドメンバーのクレジットを見て、またビックリ。
コーラスめぐちゃんだったのかー! 
20年くらい前、ヒックスヴィルのライブで観て以来かも?

<セットリスト>
1.ツヨク想う
2.シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~(Mr.Childrenのカバー)
3.タユタ
4.beautiful
5.たしかなこと
6.みんな空の下

Key.&G. 松浦晃久
Dr. 佐野康夫
Bass 岡雄三
G. 古川昌義
Key. 鶴谷崇
Per. 中北裕子
Cho. KAZCO、OLIVIA BURRELL、真城めぐみ

遊音倶楽部 ~1st grade~ (CD+DVD) (初回仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: A stAtion
  • 発売日: 2013/09/04
  • メディア: CD




山崎まさよしは、じつに2002年のAugusta camp以来。
ひょろりとした青年だったのが、
いつの間にか、大人になったなあ……(笑)。
ベースとドラムと山崎のギターという、シンプルなスリーピースで
それぞれの楽器の音を活かした
ファンキーなパフォーマンスを繰り広げる。
ギターの音が深くてすごくいい。
夏らしいアレンジの「セロリ」、
コール&レスポンスが大切な(笑)「パンを焼く」、
最後にひとりで弾き語った「アルタイル」がとても良かった。

<セットリスト>
1.Passage
2.ドミノ
3.セロリ
4.月明かりに照らされて
5.パンを焼く
6.FLOWERS
7.アルタイルの涙

Bass 中村キタロー
Dr. 江川ゲンタ

FLOWERS(初回限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: NAYUTAWAVE RECORDS
  • 発売日: 2013/09/18
  • メディア: CD





毎度おなじみ(?)アンジェラ・アキ
彼女は黙っていればクールビューティーなのに、
喋るとただのおばちゃん(笑)……。
そんなギャップも楽しいアンジェラのライブを観るのは、2回目だ。
以前は、ピアノ1本で約1万人の前に立つ
度胸の良さに衝撃を受けたものだが、
今回は打ち込みをバックに歌ったり、
ループ・ステーションを駆使して
RIPSLYMEの「熱帯夜」をカバーするなど、
多彩なパフォーマンスを見せてくれて、その意外性が楽しかった。
ラストには同期デビューの絢香をステージに呼び込み、
ふたりでAlicia Keysの「If I Ain't Got You」を“コラボ”。
お互いの歌をじっくり聴きながら、
寄り添ったり挑んだりして奇跡のような音楽を奏でた。
いやー、いいもの観たなあ。至福……。

<セットリスト>
1.サクラ色
2.夢の終わり 愛の始まり
3.告白
4.熱帯夜(RIP SLYMEのカバー)
5.たしかに
6.If I Ain't Got You(with 絢香)(Alicia Keysのカバー)
7.手紙 ~拝啓 十五の君へ~

夢の終わり 愛の始まり(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2013/07/03
  • メディア: CD




ちょっと長めの休憩をはさんで、KREVA
キラキラの衣装をまとった長身がステージに映える。
いい男だ。一瞬で場の空気を支配する。
J-WAVE LIVEにはいつもアウェイな気持ちで来るというのがとても意外だ。
たしかにバンドスタイルのアーティストが多いなかで、
ラップスタイルは珍しいけれど、
わりとなじんでいるように見えるもの。
5月にツアー参加したばかりなので、
知っている曲ばかりなのがうれしかった。
新曲「BESHI」では観客を巻き込んでの
コール&レスポンスで、会場全体の気温を上昇させ、
非常にポジティブな「Na Na Na」でラストを締めくくった。
KREVAの心意気がぎゅぎゅっと凝縮されたようなステージだった。

<セットリスト>
1.Feel It In The Air
2.イッサイガッサイ
3.OH YEAH
4.王者の休日
5.アグレッシ部
6.音色
7.BESHI
8.Na Na Na

BESHI (初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: CD



SPACE (初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: CD




お待ちかねのスガシカオ
ちょっと出番が早いんじゃないかな。
井上陽水をスペシャル・ゲストに迎えるというので、
どこでどう登場するのかワクワクしていた。
オープニングは「アイタイ」。
ライブで聴くのは初めてで、いったいどう再現するのか
分からなかったのだが、聴いてみればなるほど納得という感じ。
引き続き、「はじまりの日」「コノユビトマレ」「Re:you」と
アップテンポなナンバーで最高潮に盛り上がったところで、
井上陽水登場!
場の雰囲気にそぐわないジャケット姿だが、
そんな違和感をものともしない存在感。
マイクに近づきブルースハープを吹いた途端、
会場から、おおーと声が上がる。
「氷の世界」ですよ。
まさかこの曲を生で聴くことになるとは、
生きてて良かったというものだろう。
しかもスガシカオとのコラボでな!
そして、思い出に残るテンポで、と
難しい要求をされたという「少年時代」。
安易にコピーに流れることなく、
自身のスタイルを保ったスガの繊細な歌声が
意外と合っていて、聴き惚れた。
いつになくすっきりしたルックスの
ポチさんのキーボードがとても良かった。

<セットリスト>
1.アイタイ
2.はじまりの日
3.コノユビトマレ
4.Re:you
5.氷の世界(スペシャルゲスト:井上陽水)
6.少年時代(スペシャルゲスト:井上陽水)
7.Progress

G. 田中義人
Key. 林田裕一
Dr. FUYU
Bass 鈴木渉
Cho. 大滝裕子
Vo.&G. スガシカオ
スペシャルゲスト
Vo.、Ag.&Harp 井上陽水

アイタイ (初回限定盤)

アイタイ (初回限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: CD



井上陽水 ベスト 傘がない 東へ西へ 氷の世界 夢の中へ CD2枚組 全31曲収録 DCI-85904-5S

井上陽水 ベスト 傘がない 東へ西へ 氷の世界 夢の中へ CD2枚組 全31曲収録 DCI-85904-5S

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック株式会社
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: CD




念願かなってはじめてみるJUJU
すらりとしたおみあしがとても美しい。
シンプルゴージャスな衣裳もとても似合っていて、
やはりこの人はセルフ・プロデュースがとても上手なのだと感じた。
歌が大変うまいですね。
というか、とても器用だ。
声がひっくりかえりそうなところも
ギリギリのポイントで上手にととのえる
テクニックにも感心してしまうのだが、
それ以上に映像を喚起させるごとく、
歌の世界を広げる豊かな表現力に心奪われる。
楽曲の世界観をきちんとイメージして、
それにふさわしい歌い方、表情、ステージングを作り上げている。
ジャズアルバムに収録されている
「Take Five」は、独特でじつにおもしろかった。
あくまでも個人的な感想だが、
彼女はありきたりのラブソングを歌うよりも、
ジャズよりのナンバーを歌ったほうがよほど素敵だ。
ヒットチャートにランクすることも大切だけれど、
もう少し違う路線を探ってみてもいいのではないかと思う。

<セットリスト>
1.Dreamer
2.S.H.E.
3.Take Five
4.My Life
5.Distance
6.All The Things(JOEのカバー)
7.LOVE TOGETHER
ENC.やさしさで溢れるように

G. 石成正人
Bass SOKUSAI
Dr. 屋敷豪太
Pf. 草間信一
Key. 大島俊一
Sax 本間将人
Cho. OLIVIA、KAZCO
Vn 矢野小百合、山本理沙
Vla 村田泰子
Vc 木下通子

DELICIOUS~JUJU's JAZZ 2nd Dish~

DELICIOUS~JUJU's JAZZ 2nd Dish~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMAR
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: CD





総勢6組のアーティストを一度に観ることができて大変満足。
今年のフェスはこれ一本だが、
期待以上の収穫があった。
井上陽水をゲストに迎えたスガのライブももちろんだが、
それぞれに個性的な実力派ばかりで、
こんなに聴きごたえのあるラインナップは
自分にとっては初めてだったかもしれない。
来年も、期待してるよ!

最後に、J-WAVE開局25周年おめでとうございます。
てか、そんなに経つのね……。
なんとはなしに感慨深い、今年の夏。

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音ノアル暮ラシ~extra~ [音楽]

最近、CDショップに行くことは本当になくなった。
行動範囲が変わったため、
帰り道にお店に寄る機会が減ってしまったのです。
そうするとジャケ買いする機会がなくなるので、
やっぱり、自分の好みに偏ってしまう。
いかんなあ、と思いつつ、このセレクト。
もう少し元気のある音を聴いてもいいような気がする。


「だれそかれそ」 ハナレグミ
時代を超えて愛されている12曲をカヴァーしたアルバム。
だれもが知っている親しみのある楽曲たちが、
ハナレグミこと永積崇ならではの歌とアレンジによって、
新鮮かつ極上のラインナップに仕上がっている。
まず何と言っても選曲がすばらしい。
一部をピックアップすることが大変難しいので、
この際、全曲載せてしまおう。

1.Hello, my friend/松任谷由実
2.接吻 Kiss/ORIGINAL LOVE
3.中央線/THE BOOM
4.いっそ セレナーデ/井上陽水
5.空に星があるように/荒木一郎
6.オリビアを聴きながら/杏里
7.プカプカ/西岡恭蔵
8.いいじゃないの幸せならば/佐良直美
9.ウイスキーが、お好きでしょ/SAYURI
10.ラブリー/小沢健二
11.エイリアンズ/キリンジ
12.多摩蘭坂/RCサクセション

CMでおなじみの「ウイスキーが、お好きでしょ」をはじめ、
東京スカパラダイスオーケストラによる
スカアレンジの「オリビアを聴きながら」、
セッションの延長のような
パーティーチューンに仕上げられた「ラブリー」など、
ヴァリエーション豊富なのもいい。
長年親しまれている名曲たちが
新たな解釈のアレンジを加えることによって、
こうも変わるのか!と驚き、同時に
まったく違和感がなくしっくりくることに感心する。
永積くんの最大の武器である歌声が、
とても伸びやかで表情豊かなこともあって、
まるでもともとそういう曲だったかのように思えてくるのだ。
そしていつしか心の中に、泣きたくなるような美しい風景が浮かび、
キューンとしてしまう……。
懐かしくもあり、フレッシュでもある
楽曲の数々を聴くと、凝り固まった心も自然とほぐれる。
マッサージに行くよりよほどリラックス効果が高いのではないかと思う。

だれそかれそ

だれそかれそ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/05/22
  • メディア: CD




「Forward」 The Brand new heavies
90年代に大ブームを起こしたACID JAZZムーブメントの代表格である
The Brand new heaviesの7年ぶりのアルバムは、
久しぶり感がほとんどなく、今もなお健在どころか
年を経てパワーアップしているように思える。
帰ってきたエンディア・ダヴェンポートのヴォーカルしかり、
うねるダンスビートしかり。さらには、その名に違わない
どっしりした重いベース音が響く、響く! 
原点に返るムードに満ちていて、
自分の中にエネルギーがチャージされてくるように感じる。

Forward!

Forward!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Edel
  • 発売日: 2013/06/11
  • メディア: CD




「Leap of Faith」 Bluey
こちらもACID JAZZの代表格グループであるINCOGNITOを率いる
Blueyの(意外にも)初のソロ作品。
どこを切ってもスタイリッシュなINCOGNITOの
サウンドとはまたちょっと違うムード。
肩の力を抜いて気ままに演奏している感じだが、
そのラフさがかえってオシャレだ。
ソウル、ファンク、ブルースなど
多彩なジャンルの音楽を聴かせてくれるのも魅力。
Bluey自身のルーツを垣間見るようで、今までと一味違う楽しみがある。

Leap Of Faith

Leap Of Faith

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Dome
  • 発売日: 2013/03/25
  • メディア: CD




「DELICIOUS ~JUJU's JAZZ 2nd Dish~」 JUJU
大好評を博したジャズアルバムの第2弾は、
スタンダードのカヴァーに加え、オリジナル2曲を収録した。
総合プロデュースはおなじみの松尾潔。
島健、菊地成孔も参加した豪華な布陣で極上のサウンドを届けてくれる。

一番気になっていたのは、
ガーシュウィンの「Summertime」。
おそらく初めて聴いたのはジャニス・ジョプリンのヴァージョンだと思うが、
歌い手によって印象がまるで変わる曲だと思う。
憂いを帯びたり慈愛に満ちたり、
ただただ美しかったり……。
JUJUが歌うと、ちょっと色っぽい。そして、
何事もなくめぐる日々を愛していながらも、
少しずつ変わりゆく日常を静かに見つめる、
そんなまなざしが感じられる。
また、ボッサアレンジの「When you wish upon a star」は
とてもラブリーで気に入った。

もしかしたらJUJUは、
いわゆるメインストリームののポップス路線と並行して
ジャズアルバムのリリースをライフワーク的に続けていくのではないだろうか。
いろいろなジャンルを手がけつつも、
そのうちジャズ一本に特化していくような気もする。
単なる憶測なんだけど。
個人的には、ジャズを歌う彼女のほうが好きなので、
もっともっと歌いこんで練れていってほしいと思う。
先々、どうしていくのかが非常に楽しみなシンガーだ。

DELICIOUS~JUJU's JAZZ 2nd Dish~

DELICIOUS~JUJU's JAZZ 2nd Dish~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMAR
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: CD



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KREVA@東京国際フォーラム [音楽]


「KREVA CONCERT 2013 SPACE TOUR」
5月25日(土) 東京国際フォーラム ホールA


初夏のような好天の土曜日、有楽町へ。
意外なことに、初KREVA。
今まで相当にタイミングが合わなかったということなんだろか……。


キャパ約5000の東京国際フォーラムは、
KREVAいわく「ほぼ満」(ほぼ満員の略。略す必要があるのか!と言っていたが)。
昨年はチケットが全然売れなかったそうだが(マジすか)、
そのほうがよっぽど想像つかない。今や新曲出せば売れる人ではないのか。
客はどちらかといえば男の子が多く、カップル率も高い。ちょっと新鮮。


2月27日にリリースしたアルバム「SPACE」をひっさげて
3月29日からスタートしたツアーも終盤を迎えている。そのため、
観客もノリどころをきっちり押さえていて、盛り上がるところがわかりやすくてよい。
また、DJ熊井吾郎に加えて生バンドを入れた、いわゆる“半生バンド”が
今回のいちばんの聴きどころだが、バンドスタイルだからこその
ステージング(その場に応じたテンション・コントロールとか)も奏功して、
とても聴きやすく親しみやすいライブになっているのではないだろうか。
そもそも私はHIPHOP系のライブにはあまり行かない。
というのは、バンドじゃないからなのだ。
基本的にはバンドスタイルが好き。楽器を弾いている人を見るのが好きだ。


ニューアルバムからの曲を中心に新旧取り混ぜたナンバーを、
時折客を座らせて渋い曲コーナーも設けながら
(といっても決してスローな曲をやるわけでもない)
メリハリのある構成で聴かせる。
「SPACE」「俺はDo It Like This」「王者の休日」「瞬間speechless」
「アグレッシ部」「KILAKILA」「Have a nice day」などなど、
ぜひとも生で聴きたかったナンバーが披露されるとテンションがあがる。
「瞬間speechless」は名曲。もーーう、たまらんです。
キレキレの言葉の洪水を怒涛のように繰り出し、
聴衆をあおる姿は容赦なくかっこよく、どちらかといえばロックな感じの
ハードなアクションも素敵で、思わず見とれる。


MCは結構多めだがマシンガントークではなく、むしろ
言葉を一つひとつきちんと選んで伝えているようで、とても誠実な印象だ。
「オレとバンドとスタッフが支えるから、自由に楽しんで!」といったように、
“オレ発信”ではなく、聴衆を楽しませようと心を配る姿勢に好感がもてる。
ライブ中に“支える”なんて言う人は初めてで、ちょっと驚いた。


次の曲を4択制にして拍手で決めるといった場面もあった。
ある程度のシナリオは決まっていても、その場に応じた
スタイルをとるというのも優しくてうれしい。何よりも楽しい。
また、とても素直に「応援よろしくお願いします!」
「一番とりたい」といった上昇志向を見せるところも
男らしくてよいなあと感じられた。


包容力があってルックスも抜群、加えて誠実な男なんてそうそういない。
楽曲のすばらしさに加えKREVAの人柄も感じられる、
温かい雰囲気のステージをたっぷり堪能した。


SPACE (初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: CD



別冊カドカワ 総力特集 KREVA    62484‐82

別冊カドカワ 総力特集 KREVA 62484‐82

  • 作者: 著訳編者表示なし
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: ムック



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音ノアル暮ラシ ~extra [音楽]

ひさびさの音楽記事。
ここ2カ月くらい大豊作だったので、そのなかからピックアップして。


KREVA 「SPACE」
このアルバムに1週間先行して、まったく同じ楽曲のトラックだけを収録した
「SPACE Instrumentals」をリリースしている。
たしかにトラックだけ聴いてもかっこいいかもしれないけれど、
個人的にはやはり、KREVAの声と合わせて聴きたい。
というのは、KREVAの声が気に入っているから。
キレがよくてスピードがあって、押し出しが強く説得力がある。それに、
KREVAのつくる楽曲は、とくに言葉の力を感じられると思うからだ。
今までのアルバムは、三浦大知、sonomiをはじめとするアーティストたちとの
コラボレーション作品が多かったが、
今回は完全ソロ作品。初めから終わりまで、まるっとKREVAが詰まっている。
今までの経験に裏打ちされた自信の表れか、貫録たっぷりなのがいい。
5月25日、国際フォーラム行くぞ!

SPACE (初回限定盤)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: CD



SPACE Instrumentals

SPACE Instrumentals

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/02/20
  • メディア: CD




ATOMS FOR PEACE 「AMOK」
Radioheadのトム・ヨーク、プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチ、
RED HOT CHILLI PEPPERSのフリーを中心に活動するユニット。
昨年のフジロックでライブを観た人も多かろう。
わたしは根性なしなので苗場まで行く気にならず、近場でライブがあるまで待つ!と、
あくまで受け身の姿勢でいる。……といっていたところへ、来日公演決定!
取るぞ、チケット! 行くぞライブ!
公演予定は、
11月18日(月)、19日(火)Zepp Namba(大阪)
11月21日(木)~23日(土)新木場STUDIO COAST(東京)

さて、新譜はといえば、第一印象はまさしくThom's world。
打ち込みのトラックに抑制の利いたベースが乗り、
トムの繊細な歌声がサウンド全体を包むようにまとめる。
Radioheadとの違いは正直言ってよくわからないけれど、
なんとはなしにトムのパーソナリティがより強く出ているように感じる。
やはり最大の魅力は何をおいてもトムのヴォーカルだ。
彼が歌いだした途端、異次元に無理やり連れていかれるよう。
トムの内面を旅するような不思議な感覚が魅力的だ。

Amok

Amok

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: XL.
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: CD




JOSE JAMES 「No Beginning No End」
J-WAVEの「TOKIO HOT100」にアルバム収録曲「TROUBLE」が
ランクインしていて初めて知った。
その声、リズム、トラック、すべてが非の打ちどころのないかっこよさ。
一度聴いたら耳から離れない極上の声に惹かれて
さっそくアルバムを入手してみたら、ほかの楽曲もクオリティが非常に高い。
ビルボードライブ東京で来日公演があると知って、
あわててチケットを手配しようとしたが、やはり無理だった。
いつか絶対に彼のライブを体験したい。次回来日にかけよう。

No Beginning No End

No Beginning No End

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Note Records
  • 発売日: 2013/01/22
  • メディア: CD




DAVID BOWIE 「THE NEXT DAY」
個人的には、世界一セクシーなおじさまだと思う。
10代のころからずっと聴き続けているけれど、
旧作新作問わず、飽きることがまったくないのが不思議だ。
そんなボウイの10年ぶりのアルバムは、本当に待った甲斐がある。
全盛期と変わらぬモード感に、洗練されたテクニックと余裕が加わり、
ますます深みを増し、多彩になったように感じられる。
先行シングル「Where Are We Now?」のようなバラードはもちろん、
ガツンとロックしているタイトルチューン「The Next Day」も素敵だ。
80年代を彷彿させるような楽曲もあり、
昔からのファンにも、はじめて聴く人にも楽しめるアルバム。

The Next Day

The Next Day

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2013/03/12
  • メディア: CD






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COUNTDOWN JAPAN 1213@幕張 [音楽]


「COUNTDOWN JAPAN 1213」
2012年12月28日(金)~31日(月)
幕張メッセ国際展示場1~8ホール、イベントホール

IMG_2732.JPG

2012年で10周年を迎えたこのフェスに参加するのは
実は初めてで、参加を決めたのも
12月も半ばになってから。
年明けから仕事の都合で平日のライブが行きづらくなる。
それならば、行けるときに行っておこうという魂胆だ。

前日飲み過ぎて少々ふつかよい気味で行ったのだが、
会場に着いたらあまりの熱気にアルコールが飛んじゃったよ。

観たステージは以下の通り。

佐野元春&THE COYOTE BAND (GALAXY STAGE)
GOING UNDER GROUND (GALAXY STAGE)
氣志團 (EARTH STAGE)
RHYMESTER (ASTRO ARENA)
スガシカオ (GALAXY STAGE)
グループ魂 (EARTH STAGE)

いちばんの目的はもちろんスガシカオだけれど、
なにしろ5ステージで展開するものだから、けっこう迷ったのだ。
絞りに絞ってこの6組。いや、濃かったね。


◆佐野元春&THE COYOTE BAND (GALAXY STAGE)

「アンジェリーナ」からはじまり、
「スターダスト・キッズ」「サムデイ」など懐かしい曲や
最近の曲まで、幅広い年齢層のファンに応えるナンバーを繰り出す。
いうまでもなくTHE COYOTE BANDはベテランぞろい。
安定感のある演奏に、元春氏のグルーブ感あふれる
ヴォーカルが乗り、分厚い音楽が会場全体に響き渡った。
元春氏はアクションがとてもカッコイイ。
決めのポーズや歌う姿も堂々たるもので、あっという間に魅了される。
ラストは「哀しきレイディオ」。
観客たちとのコール&レスポンス、
切々と思いをつづるようなトーキンに心揺さぶられた。
長きにわたり、日本の音楽シーンを牽引してきた
経験に基づくだろう自信を感じさせた。
少し残念だったのは、声が嗄れ気味だったこと。
ツアー中のせいだろうか。お体だけはどうか大事にしていただきたい。

佐野元春 30th Anniversary Tour ’ALL FLOWERS IN TIME’ FINAL 東京(通常版) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
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◆GOING UNDER GROUND (GALAXY STAGE)

松本素生はJ-WAVEによく出てよく喋っているので
知っていたけれど、彼らの音楽についてはあまり知らない。
気になったので、冒頭2曲ほど聴いてみる。
端からコミカルなパフォーマンスで観客の心をつかむ。
なるほど、人気の理由は音楽だけではなく
松本素生のキャラクターにもあるらしい。
観客と一体になって楽しむ姿が微笑ましかった。

Roots & Routes

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/11/14
  • メディア: CD





◆氣志團 (EARTH STAGE)

ASTRO ARENAに向かう途中、
EARTH STAGEからものすごい歓声が聴こえたので
ついふらりと入ってみたら、
長ランを着たオニイチャンが熱っぽくうたっていた。
曲はほとんど知らないけれど、純粋に楽しい。
サービス精神が旺盛な人なのだ。
ファンたちもそれを充分わかっていて、
全身で受け止めている雰囲気が伝わってきた。
“アニキ”にあこがれる人が多いんだろうなあ、という印象だ。

日本人(DVD2枚付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex trax
  • 発売日: 2012/04/25
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◆RHYMESTER (ASTRO ARENA)

ビールを一杯ひっかけて向かう先はDJブース!
国際展示場のお隣にあるイベントホールは
エリア内にフードの屋台があるなど、独特の雰囲気が漂っていた。
スタンドで座って観ている人もいるが、
わたしはもちろんフロアへ降りる。
ほどなくしてパフォーマンスが始まると、
最初から全開で、休む暇まったくなし。
怒涛のごとく繰り広げられるナンバーに
踊らずにいられる人なぞいるだろうか。
宇多丸とMummy-Dの絶妙な掛け合いがカッコよすぎてぞくぞくする。
普段使ってない感覚を無理やり使わされた気分。
まったく悪くない。
気軽に参加したつもりだったのに、気づけば汗だくだ。
歌って踊って、すっかり燃え尽きました……。

ダーティーサイエンス(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キューンミュージック
  • 発売日: 2013/01/30
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◆スガシカオ (GALAXY STAGE)

いや、燃え尽きるのは早すぎた。ここからがメインだよ。
おなじみのFUNK FIREメンバーを引き連れた
怒涛のファンクライブは「19才」で始まった。
スガもメンバーもいつになく楽しそう。
それに、めちゃくちゃカッコイイ。
迷いなくモッシュゾーンを目指したため
至近距離で観られたのが本当に良かった!
「はじまりの日」「コノユビトマレ」とライブの定番曲が続くと、
会場が凄まじいテンションで盛り上がっていく。
演奏も歌も迫力満点で、圧倒されっぱなしだ。
「したくてたまらない」「91時91分」
「Festival」あたりでもう、アタマ真っ白。
そして最後に、
「2013年もしんどい年になるだろうから」と「Progress」を。
いま思い出しても胸が熱くなるほどの熱唱だった。
スガの本気がガンガンに伝わってくるパフォーマンスで完全燃焼。
短い時間だけれど、彼のヴァリエーション豊富な音楽を
全力であびることができた。すばらしいライブだった。

BEST HIT!! SUGA SHIKAO-1997~2002-

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  • 出版社/メーカー: USMジャパン
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  • 出版社/メーカー: アリオラジャパン
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◆グループ魂 (EARTH STAGE)

スガの余韻に浸りながら帰ろうかとも思ったが、
やっぱり気になるグループ魂!
すでにはじまっているEARTH STAGEに向かうと
芝居で見慣れた連中が、
爆笑混じりのお下劣なライブを繰り広げていた(笑)。
本気で遊んで集客できる彼らの魅力って何なんだろうか。
阿部サダヲ、じゃなかった破壊を
カッコイイと思ってしまうわたしって一体(笑)。
いや、歌もステージングも巧いのだ。
ハンパなところがないから好ましいと思うのか。
「パンク辞めてもいいですかー」と歌う
「I WAS PUNK」がなかなか良かった。
それにしても……9割がた下ネタ炸裂。
衣装替えも忙しい港カヲルのお下劣さには思わず苦笑してしまった。

グループ魂の決勝戦!日本武道館 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: KRE
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2012年のライブをグループ魂で締めてしまった(笑)が、
思う存分はじけまくってめちゃくちゃ楽しめた一日だった。
それにしても、こんな大々的なフェスを毎年開催するってすごいことだ。
ライブだけでなくフードエリアや
リラクゼーションスペースに至るまで
いっさい手を抜かずに作り上げることに全力を傾ける
作り手たちの思いに感動する。
非常に楽しいイベントで2012年を締めくくることができて満足。
2013年も、行ける限り行くよ!



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スガシカオ@Zepp Divercity [音楽]

SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012―Autumn―
「Funk/POP/Ballad/Dance…
スガシカオ“おいしいとこ全部盛り”ツアー」
2012/11/6(火) Zepp Divercity

IMG_1525.JPG
夜のお台場、唐突に浮かび上がるわれらがガンダム。
このお姿、3度目の登場だ。
いつ見てもカッコイイ。

いやしかし、今日の主役はこの方ではない。
スガシカオである。

ど平日でも繁忙期でも、行かねばならぬ。
仕事を強制終了して(とはいえ、この日はさして急務はなかった)、
いざお台場へ。

初めて足を運んだZepp Divercityは
ショッピングセンターの地下というロケーション。
ガンダムの足元から会場へと向かう。


開演時間ジャスト、待ち焦がれていた音楽が鳴り始める。
ステージ後方に設けられた階段の最上段に
仁王立ちして登場したスガシカオ。
会場を睨めつけながらゆっくりとセンターへ。
幕開けは「19才」。

緊張と興奮とで異常な雰囲気を醸していた3月のライブ時に比べ、
ずいぶん冷静だと感じた。
丁寧に歌い、一音ずつ確かめるように演奏していた。
曲の終盤になると、バンドのメンバーたちが
ひとりずつ階段上にあらわれ、
ポージングを決めながらステージに降り立つ。
さあ、メンバーがそろった。
Funkの時間だ。

「FUNKAHOLiC」「かわりになってよ」「正義の味方」と
アップテンポのナンバーが続き、会場の温度が急上昇していく。
最初からこの調子でもつのだろうかと思いつつも、
体力を温存するというような選択肢はもはやない。
音楽の渦に身を浸すばかりだ。

“おいしいとこ全部盛り”の名にたがわず、
新旧取り混ぜ名曲ぞろいのセットリスト。
はじめて生で聴いた「Re:you」「傷口」、
ひさしぶりの「春夏秋冬」も、いずれも新鮮で
楽曲の良さに圧倒される。
バンド自体の演奏力もさらに高まっているのではないだろうか。
キーボードは特に、スガの楽曲にずいぶんなじんだ印象があった。

つい先ごろ、iTunesで配信スタートした「Festival」。
正直いってあまりピンと来ていなかったのだが、
ライブで聴いて、なるほどと腑に落ちるところがあった。
スガはこの曲によって、自らの進む方向を示したのだ。
熱唱する彼の姿に心を打たれた。

この日、個人的に一番面白かったのは「91時91分」。
まったく意味のない歌詞を歌いながら
バカみたいに盛り上がる会場は、まさにファンク!
一体感が心地よくて、思わず笑いが込み上げた。

アンコールは名曲中の名曲「あまい果実」と「コノユビトマレ」。
そして熱唱の「progress」をダブルアンコールとして、
熱気に包まれたライブを締めくくった。


ライブにかけるスガの思いはとても熱く、豪速球の直球だ。
受け止める私たちも本気にならざるを得ない。
次に何を出してくるのかまったく想像がつかないから、
これからもずっとついていく。


ライブ後、バンドメンバーたちが
自らのメディアを手売りしていた。
すでに著名でキャリアも積んでいるミュージシャンたちが
ひとりでも多くの人に、自分たちの音楽を届けたい一心で、
まるでアマチュアバンドのように、
「よろしくお願いします!」と連呼する。
その姿がとても楽しそうで好ましかった。


<スガシカオ オフィシャルサイト>
http://www.sugashikao.jp/



JAPAN-UK circuit 2009/2010 [DVD]

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「東京JAZZ2012 “the HALL”」 [音楽]


「東京JAZZ2012 “the HALL”」
2012/9/9(日)
東京国際フォーラム ホールA


日曜日の真昼間、銀座の街を歩いて向かうのは
東京国際フォーラム。
まさかこんな時間から屋内でライブを観ることになるとは……。
前代未聞である。

それでもどうしても観たいと思ったのは、
TOWER OF POWER。
そりゃスガシカオも出るけれど、
TOPのほうがファン歴は長いんだぜ。

ずっと観たいと思っていた人たちが来るときに
スガも出るっていうから、じゃあ観に行こうかな、と
チケットをとったところ、
なななんとRUFUSも出るというから、思わず笑ってしまった。


一番手はバルカン・ビート・ボックス。
イスラエル人を中心とするニューヨークのバンド。
エスノとテクノ、生音と打ち込みをバランスよく配したサウンド。
ダンサブルなパフォーマンスも楽しく、
カラフルな音楽を聴かせてくれる。
ドラムスとパーカッションのアンサンブルが
なかなか良かったんじゃないかな。

GIVE(日本語解説付き)

GIVE(日本語解説付き)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: PLANKTON
  • 発売日: 2012/03/04
  • メディア: CD





お次はメインのTOWER OF POWER。
後で調べてみたところ、
すでに40年以上のキャリアなんだそうだ。すごいね。
唯一無二のリズムとキレキレのホーンセクション、
ソウルフルなヴォーカルが生み出すサウンドは圧倒的だ。
独特のうねり、それこそがまさにグルーヴ。
こういうリズムを持っている人たちにはまるでかなわない。
思わず踊らされてしまって、ただただ楽しい。

40th Anniversary

40th Anniversary

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Top Records
  • 発売日: 2011/02/22
  • メディア: CD




そしてRUFUS。
1970年代のデビュー後、数々のヒット作を放ったファンクバンド。
なぜ今出てきちゃったの、という感じは否めないが、
生で観ることができたのは貴重かもしれない。
われらがファンク番長スガシカオと
どんなセッションを見せてくれるのか期待していた。
RUFUSのサウンドは、いわゆるレトロファンク。
鍵盤を4台使うといったような贅沢な編成で
ド派手な演奏を聴かせてくれる。
こういうのを観ると、ファンクって
やっぱり色モノだな(笑)と思ってしまう。

「スカー!」と連呼されながらスガが登場して、
さて何をやるのかと思ったら
「黄金の月」。
今まで聴いた中で最も明るい「月」でした(笑)。
リズムの跳ねが全然ちがうよ。
そして「正義の味方」「91時91分」。
このあたりはさすがだ。
TOPのホーン・セクションも従えて、
ビッグバンドの風情で怒涛のファンクサウンドを鳴らす。

J-POP業界(?)ではリーダー的な存在のスガも、
何十年もファンクにまみれている大先輩達に囲まれると、
まるで子供みたいだ。
ファンクの渦に飲みこまれ、溺れかけながら
時折思い切り頭を上げて彼ならではの声を聴かせてくれる。
セッションというよりヒップホップのバトルのようで、
しかも珍しくアワアワしているスガを観るのも貴重な体験だった。

Rufusized

Rufusized

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1991/04/23
  • メディア: CD



JAPAN-UK circuit 2009/2010 [DVD]

JAPAN-UK circuit 2009/2010 [DVD]

  • 出版社/メーカー: (株)アリオラジャパン
  • メディア: DVD




東京JAZZと銘打ってはいるが、
この日は東京FUNKでした。
夜の部のエスペランサも観たかったんだけど、
それはまた次の機会のお楽しみ……。

Radio Music Society -Ltd-

Radio Music Society -Ltd-

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Telarc
  • 発売日: 2012/03/15
  • メディア: CD



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