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2020年春 近況 [もろもろ]

3月半ばから今まで、
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって
私たちの生活は大きく変わってしまった。

個人的なことをいえば、
4月アタマから5月末まで原則的に在宅勤務となり、
必要な時にしか出社できないというルールになった。
そのため、この2か月間で出社した日は10日にも満たない。

そうしたなかで分かったのは、
出社しなくてもある程度の仕事はできてしまう、ということだった。
元々フリーランスでライティングと編集を手がけていたので、
自宅でPCが1台あれば、だいたいの仕事ができることは承知していた。
しかし、サラリーマンの身分となった今、
組織の一員としての仕事もあるため
さまざまな障害が出るかと思っていたのだが、
意外にそんなこともなかったのだ。

在宅勤務であれば通勤の必要がない。
すなわち、1日2時間のゆとりが生まれる。
さて、何をしようか。
こんなたいへんな世の中になるまで、私は週に5~6日、
フィットネスジムやダンススタジオに通って運動をしていた。
ジムが閉鎖されているいま、運動量はゼロである。
それはあかんやろ。
ならば、運動の時間にあてよう、と考えた。
朝、始業時間まではストレッチと筋トレ。
業務終了後は、ランニングもしくはウオーキング。
そうして生活リズムは徐々に整った。

外出が制限されている間、やることがなくて暇かと思いきや、
そんなことは決してない。
掃除、片づけ、洗濯、料理などができるほか、
映画を観たり音楽を聴いたり、楽器の練習をしたり、裁縫をしたり、
これまでできなかったことを存分に堪能した。

会社にいれば、その間仕事をしなくてはならない。
やることがなくても、仕事をしているフリをしなくてはならない。
在宅勤務であれば、そんな必要がないんだな。
自宅でできることはいろいろあるから、
時間を有効に使うために思考をめぐらし、段取りを組む。
そうしたプロセスは、いずれ仕事にも役立つはずだ。

外出自粛が叫ばれるなか、
ウェブ上ではさまざまなコンテンツが公開された。
オンラインのジャズフェスとロックフェス、美術館の収蔵品公開、
音楽の無料配信、イベントのオンライン開催など。
こうした状況下、工夫を凝らして生み出されたコンテンツだが、
今後おそらく定着していくことだろうと思う。
その場にいなければ体験できないと思われていた、
ライブや演劇、イベントなども
web上でオンタイムで体験することができる。
技術の進歩のなせる業だ。
子供のころにはこんな未来が来るなんて考えもしなかった。

その場にいなくても体験できることが増えれば、その分
収益に結び付けることもできる。
オンラインチケットを発行してアクセスしてもらえばいいのだ。
まさに、災い転じて福となす。
オンラインコンテンツの新たな形をみた。

私たちは今後、ウイルスの脅威を感じながら、
共に生きながら暮らしていくことになるだろう。
そんな時、在宅でもさまざまな体験ができる世の中であることを
いずれ感謝するときがくるのだと思う。

しかし、意外だったのは本や漫画を読む時間が充分にあるにもかかわらず、
まったく読む気にならなかったことだ。
そうして気付いたのは、本を読むのは主に移動時間だったこと。
通勤があるからこそ、その時間に本を読むことができたのだ。
いつもできることは非常時にはやらない、ということの表れかもしれない。

約2カ月の間で、いろいろなことを考えた。
自分が本当に欲しいものは何か。大切なものは何か。
無駄なものはそぎ落としていけるのではないか。
いまだ答えは出ないけれど、ぼんやりと浮かんできたのは、
東京にいなくても生きていけるということ。
感染のリスクに脅えながら通勤電車に乗るくらいなら、
地方に暮らしてリモートワークをする選択もある。

私にとってシアワセとは何か?
そんな大きな疑問を急に投げられて、
戸惑いながらも考え続ける今日この頃である。

最近のはまりもの。ランニングのBGMにちょうどいい。
サブスプリクションで知った新しい音楽のひとつ。




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