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「ターミネーター:新起動/ジェニシス」 [映画]

「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(2015)
TERMINATOR:GENISYS
アメリカ
2015/07/10公開


監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク
   エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、イ・ビョンホン


本作については賛否両論あるだろう。
(いちおう)シリーズの5作目として、マンネリ感があるとか、
年をとったシュワルツェネッガーが登場するのはいかがなものかとか、
さまざまな意見があるに違いない。
だが、1作目からすべて
(テレビシリーズのサラ・コナー クロニクルズも含めて)
ウオッチしてきた私としてはやはり、見逃せなかった。

本作は2029年から始まる。
ジョン・コナー率いる抵抗軍が勝利を目前にした時、
機械軍は、ジョンの母サラ・コナーを抹殺するべく
殺人サイボーグ、ターミネーターを1984年に送る。
そして抵抗軍は、
それを阻止するためにカイル・リースを過去へ送った。
そこでカイルが目にしたものは、
自ら闘うサラ・コナーの姿と、それを守るT-800だ。
かよわい女子大生だったサラはなぜ戦士となっているのか。
そして、なぜT-800が彼女を守っているのか。
謎は明かされないまま、新たな謎が投入される。
カイルが記憶する2017年の出来事とは――。

約30年前に公開されたときの場面をなぞりつつ、
過去を書き変えたことによって生じたズレを見せていく。
新たな展開を忙しく追いながらも、
おなじみの場面や懐かしいせりふに、ふっと和む。
年をとったシュワルツェネッガーが
自虐的な言葉をはさむのもご愛嬌だ。

過去作品に比べると
キャストのインパクトが弱いのはたいへん残念だが、
思っていたよりも楽しめた。
個人的には液体金属のT-1000が大好きなので、
再び見ることができてうれしい。

本シリーズは、2作目で一度完結していると考えている。
3作目はまったく別物、4作目は前日譚、あるいは外伝のようだ。
この5作目では、新たなシリーズに突入したのではないか。
過去シリーズの時間軸でのストーリーは収束し、
それとは異なる時間軸、いわゆる
パラレル・ワールドでのストーリーが始まった。
災厄は葬ったように見えるが、大きな謎が残されている。
サラ・コナーのもとへT-800を送ったのは何者だろうか。

次回作を期待してしまうが、
たいへん複雑化したストーリーを
収束させることができるのかが気になる。
もはやエンドレス。
あるいはライフワークに突入してしまったのだろうか……。

<オフィシャル・サイト>
http://www.terminator-movie.jp/

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