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クアラルンプール旅行記4〜歴史都市マラッカ散策 [旅]

クアラルンプール旅行にあたって、
どうしてもはずしたくなかったマラッカ行き。
マラッカは1396年に建国された「マラッカ王朝」の首都であり、
スパイスの東西交易の拠点として栄えた後
ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地となり、
第二次世界大戦中には日本に占領された土地である。
マレーシアのルーツであるマラッカに行けば、
マレーシアの歴史に触れることができるのではないかと思った。
それに、マラッカ海峡も見てみたかったのだ。

マラッカへは、クアラルンプールのバスターミナルから約2時間。
ちょっとした小旅行気分を味わえる。
交通機関は時間にルーズなのかと思っていたら
驚くほど正確でちょっぴり拍子抜けした。
マラッカのバスターミナルから市の中心地までは
おんぼろのバスに乗っていく。
車窓から見える風景は、どこか日本の田舎町を思わせた。

街の中心には、ヨーロッパ風の建築物が並び立つ。
1753年にオランダ人によって建設されたキリスト教会。


1511年、ポルトガルによって建てられたファモサ要塞史跡。
サンチャゴ砦とも呼ばれている。


ファモサ要塞史跡の裏からすこしのぼった丘に建つセント・ポール教会。
フランシスコ・ザビエルが布教活動の拠点とした場所である。
ザビエルが熱病で殉教した後、
彼の聖骸はこの教会に9カ月間安置されていたそうだ。
教会内に墓石が並んでいる。




丘から見えるマラッカ海峡。数々の船が行き交う。
想像していたよりものんびりとした風景。これが見たかったんだ。


そして、街中を散策。
こぢんまりとした街並みは懐かしい風情で、住宅を眺めるのも楽しい。
ぽつぽつと歩いていると、
中国寺院、ヒンドゥー寺院、モスクが次々と現われる。
各宗教施設が同じ通りにあるなんて、
なんと自由な土地柄だろうとその大らかさに感心した。




チャイナタウンにはアクセサリーショップや
アートショップ、土産物屋などが軒を並べていた。
ぶらぶら歩きながら買い物をしたり、お茶をしたり。
なんとなく下町っぽくていい。こういう街は好きだなあ。

大都会のクアラルンプールとは違って、
ちょっとのんびりした歴史都市マラッカの散策は楽しかった。
旅行に出てその国を知るには、
都会からすこし離れてみるのがいいのかもしれない。
都会はある程度、どこでも同じ空気を感じるけれど、
郊外や田舎にはその国にしかない雰囲気がある。
生活感のある住宅やそこに住む人々の表情にささやかな発見がある。

旅はやっぱりいい。特に海外に出ると、
さまざまな発見があったり、日常から離れた目線から自分を知ることができる。
今回の旅は、もっといろんな国に行きたいと思うきっかけをくれた。

<オマケ>

宿泊していたホテル付近を徘徊していたネコ。
クアラルンプールにはノラネコが多い。
日本のネコよりも顔が小さくて精悍、からだもスマートでシュッとしている。

町中で頻繁に見かけるほこら。
お供え物がどっさり置かれているところが多かった。


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ミホ

思いっきり勝手な想像と先入観で、
マレーシアにはキリスト教はありえないと思っていました(笑)。
なので、意外な宗教環境にちょっとオドロキです。
同僚がマラッカ海峡の海賊取締りプロジェクト(笑)に参加していて、
現在、マレーシアとインドネシアを往復しているので、
お写真、興味深く拝見しました♪
ネコ、かわい~!
by ミホ (2007-09-16 22:58) 

lucksun

>ミホさん
人種が混ざり合う土地は宗教もすべてそろっていて、
イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教
なんでもござれという感じでした。
ヨーロッパ各国支配の歴史があるから、
キリスト教会も存在するんですよね。
ところで、海賊取締りプロジェクトなんてのがあるんですか!
すごいですね〜。現代の話とは思えないけど、
現実にそういうことがあるんですね〜〜。
by lucksun (2007-09-16 23:13) 

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