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『平成よっぱらい研究所 完全版』 [マンガ]

『平成よっぱらい研究所 完全版』  二ノ宮知子 著

基本的に、酒と本と音楽があればシアワセなワタクシでございます。
こと酒に関しては、
人生で初めてアルコールを口にしたのはいつ、と聞かれても
おそらく幼少のころとしか答えられないくらい昔からなじんできました。
(もう時効だよね?)

学生のころはアルコール類に対する執着はあまりなかったのですが、
社会人になって酒席が増えるとともに、
自分が普通に“呑める”ことに気づき、
そこからはもう酒量は増える一方。
酒での失敗も当然のごとく数知れずございます。
酔って記憶をなくしたとか、電車を乗り過ごしたとか、
呑み代よりタクシー代がかかったとか、
暴言を吐きまくったとか、ゲロ吐いたとか、
そんなのは日常茶飯事。
年を重ねても酒の呑み方はかわらず、そろそろ大人な呑み方が
できるようになりたいと思い続けてはいるものの、
そう簡単に改善できるもんじゃありません。

そんなワタクシでも、到底かなわないと思ったのがこの人。
二ノ宮知子。
そう、一大クラシック・ブームを巻き起こした
『のだめカンタービレ』の作者です。

この人の呑みっぷりったら、まあすごい。
仕事しながら呑むし、野球拳はするし、
道端で踊るし、“大売り出し”ののぼりは持ってくるし。
そのたびに反省はするものの、学習の成果はいっこうに見えず、
日々、仲間たちと呑み歩くのだ。
師匠の若林健次氏、おおひなたごう氏なども登場するが、
もっとも恐ろしいのが推定年齢600歳(!)の占い師M女史だ。
武器を手にして満席の店に席をつくらせ、
著者も知らないうちに家に上がり込み勝手にオフロに入っているという
豪快さには呆れを通り越して、ある意味尊敬してしまう。

しかし、それだけ呑んでもヒット作を連発し続ける
スタミナをもつ著者もすごい人だ。
逆に言えば、仕事に没頭するから、その反動で
呑み方もハンパないんだろうと思う。
だって、呑んでいるときの描写がメチャクチャ幸せそうなんだもの。
結果として反省することになっても、
呑んでいる瞬間が楽しけりゃそれでいいのだ。

平日だからといって早めに切り上げたり、
明日に響くからといって焼酎に水を入れて呑んだりしているワタクシなんて
著者に比べたら、まだまだ修業が足りん。
この本を読んだら、世の酒呑みを自称する人も、
きっと上には上がいると思って安心することだろう。

この本を読んで大笑いしたあげく、ワンランク上の酒呑みを目指して
週末になると懲りずに呑み屋街に繰り出すワタクシでございます。


平成よっぱらい研究所—完全版


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コメント 5

sicca

lucksunさん、最高~♪
日々是酒行って感じっすね!

これから酒席も増えるでしょうから、
ランクアップも期待(?)できますね(笑)
by sicca (2007-02-21 15:44) 

ミホ

すごーい!これ、気になりますね。
でも、ちょっと表紙が怖いかも・・・(笑)。
最近ちょっと飲み方が守りに入っていたかも!と思わせる
衝撃の一冊ですね!
by ミホ (2007-02-22 21:44) 

lucksun

>siccaさん
今年いちばんに立てた目標は
「週に一度は休肝日」だったんですが、
2月現在、もろくも敗れ去ってます。ダメですねえ(笑)。
大人な呑み方ができるように、今日もがんばります!(何を?)
nice!ありがとうございます♪


>ミホさん
アマゾンのリンクを貼るとこの画像になるんですが、
私が買った本はイラストだったので、
もしかしたら増刷のときに表紙が変わっているかもです。
もうね、このマンガはすべての酒呑みに読ませたい!
ていうくらい衝撃的、というか安心感に満ちてます。
守りに入る前に、ぜひ一読を(笑)。
nice!ありがとうございます♪


>kanonさん
nice!ありがとうございます♪
by lucksun (2007-02-23 18:02) 

omoshiro

lucksunさんってシュシュ、シュランなんすか~ぁぁあああっ!

なーんて、今までナゾだったライターさんの体温が伝わってくる
感じで、その手のカミングアウト(?)はちょっと嬉しいかも(ち、
違います、いやらしい意味じゃないってば)。

ただアレですよね、小説家、マンガ家の場合、下手に正体を
アカラサマにされちゃうと作品のイメージが壊れちゃって困
るぅ~、っていうタイプもいますよね。
二ノ宮さんはセーフだと思いますけどね。

お酒の話ですが、オンナのひとの場合、酒は絶対ダメってひと
よりか酒は好きってひとの方が、たぶん友達の輪はグッと広
がってきますよね。
それとお酒が絡んだ(ほどほどの?)武勇伝をお持ちのひと
だと、初対面でも一気に親近感がわくってのもありますよ。
結城めに限ってはですが。にゃははは(ひとこと余計?)。
by omoshiro (2007-02-25 11:40) 

lucksun

>結城さん
シュランだなんて人聞きの悪い……(笑)。
ただ人よりちょっとばかし呑む量が多くて、
人よりちょっとばかしウルサイだけなんですのよ。オホホ。
わたしも決して弱い方ではないと思っていたんですが、
二ノ宮知子には完敗しました。
こーゆー呑み方しているからネタが生まれるのかしら、なんてね。

でもでも呑める体質でよかったと思っているんですよ。
おっしゃる通り、友達の輪がどんどん広がりますからね。
たまに初対面の人ばかりで盛り上がっちゃうこともあります。
って、もしかして結城さんも相当呑まれる方なんでは?

nice!どうもサンキュウです。
by lucksun (2007-02-27 17:19) 

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