キャパ・イン・カラー [アート]
キャパ・イン・カラー 三越日本橋本店 2/15〜20
仕事の合間に時間があったので、
会期も短いし、思い切って!行ってきた。
仕事中にでかけるのはわりと自由。
そういう点ではいい職場である。
正直なところ、
モノクロとカラーでこんなに印象が違うとは思わなかった。
モノクロは、よくも悪くもジャーナリスティックだが、
カラーになると、風景写真として眺めても悪くない、という感じだ。
スコンと抜けた晴れやかな空、鮮やかな濃紺の海が
やけに明るくさわやかである。
だが、そこに映されるのは、まぎれもなく
戦時中の景色。
兵士達や戦闘機がバックとは対照的に暗い影を落とす。
ひっ迫した雰囲気こそはないが、
無邪気にはいられない緊張感がとてもリアル。
キャパがすごい、と思うのは、
今ここにしかない瞬間を正確に切り取っているところだ。
いわゆる決定的瞬間。
兵士達の表情を見ても、目に見えるものだけでなく、
心の中も映しきっているようである。
戦争写真家、という肩書きで語られる彼だが、
個人的には、それもどうかと思う。
キャパはつねに人間を撮っていた。
そんなことを改めて感じる写真展だった。
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