東京JAZZ@NHKホール [音楽]
第16回 東京JAZZ “the HALL”
9月2日(土) NHKホール
ことしは夏らしいことをほとんどしていない。
もくもくと仕事をしていて夏休みもまだとっていない。
唯一の、といってもいいイベントが東京JAZZだった。
バンド仲間のT氏の希望でリー・リトナーの出演回を観に行った。
毎年恒例の東京JAZZは、ことしから渋谷開催になった。
昨年までの有楽町とは、やはり雰囲気が違う。
何しろ年齢層の低い街だから、たいそうにぎやか。
加えて、昨今は海外からの観光客も増えた。すなわち
人口密度が高くて歩きにくくてかなわないなか、
なんと駅前からセンター街を演奏しながらパレードするという
大胆な企画を実行したのである。
買い物客や観光客に囲まれつつ、バンドたちは演奏しながら練り練り歩く。
どーもくん、うさじいも。彼らはめっちゃ人気者だ。
この日の演目は、
◆H ZETTRIO with special guest 野宮真貴
◆アル・ディ・メオラ
◆リー・リトナーGUITAR SUMMIT
with パット・マルティーノ、デイヴ・グルーシン、
デイヴ・ウェックル、トム・ケネディ
一番手のH ZETTRIOは
以前、東京事変のメンバーだったH是都M、
あるいはヒイズミマサユ機の名で活躍していた
H ZETT Mを中心とするピアノトリオ。
ピアノ、ベース、ドラムスというシンプルな構成で
ドライブ感あふれるキャッチーなメロディーを奏でる。
わたくしH ZETT Mには一方的にお世話になったことがある。
今回同行したT氏と一緒にやっていたバンドで
東京事変の「群青日和」をやったことがあるのだ。
シンプルながら凝ったフレーズもあり、弾いていてとても楽しい曲だった。
そんなわけで主に彼のピアノプレイに注目したが、
若さあふれる元気なプレイスタイルで、
時折スタンディングのまま、ノリよく弾きまくっていた。
渋谷開催ということにかけて、
途中で渋谷系代表(?)の野宮真貴が登場してコラボレーション。
おしゃれな音楽を聴かせてくれた。
PIANO CRAZE[EXCITING FLIGHT 盤]
- アーティスト: H ZETTRIO,H ZETT M
- 出版社/メーカー: apart.RECORDS
- 発売日: 2016/09/07
- メディア: CD
2番手のアル・ディ・メオラはまったく聴いたことがなかった。
T氏は昔聴いたことがあると言っていた。
クロマティック・スケール(半音階)で有名な人らしい。
すなわち、全部の音を弾くということだったが、果たしてまさにその通り。
今回は「ELEGANT GYPSY 40TH ANNIVERSARY ELECTRIC TOUR」とのことだが、
40年たってもまるで変わらず、ガンガン弾きまくっていた。
早い時期にスタイルが確立していて、それをキープしているのだ。
良くも悪くも変わらないってすごいと思う。
3組目のリー・リトナーはフュージョン界のギター・ヒーロー。
ギター好きな人たちのあこがれの存在だ。
テクニックはもちろん、ていねいに楽しみつつ弾く姿がじつに素敵だ。
鍵盤のデイヴ・グルーシンと奏でるメロディー、
同じくギタリストのパット・マルティーノと呼吸を合わせて生み出す
珠玉の音楽は、体験する価値が存分にある。
今ここでしか聴くことのできない音楽、という思いがした。
ジャズといえばインプロヴィゼーションが多いので当然なのだが、
本当にそのときどきで演奏が変わるため、印象もその都度ちがうものになる。
同じ曲でも、聴くたびに新鮮。だからジャズって面白いのかもしれない。
ライブ帰り、渋い居酒屋で飲んでいたら
観てきたばかりのH ZETTRIOがテレビに出ていて面白かった。
渋谷開催は成功なんだろうか?
来年はまた有楽町に戻ることになるのかもしれない、とふと思った。
2017-09-11 00:35
nice!(2)
コメント(2)
リエちゃんの文章好き。
東京Jazzいいなあ(*´∀`)
by Amaria (2017-09-11 02:38)
あまりあさん、ありがとうございます!
東京ジャズは、興味のあるのもないのもいろいろと観られて楽しいです。
生の音楽ってやっぱりいいですね。
by lucksun (2017-09-11 13:39)