SSブログ

「COUNTDOWN JAPAN 1415」@幕張メッセ [音楽]

「COUNTDOWN JAPAN 1415」
12月28日(日)~31日(水)
幕張メッセ


気になるアーティストが3組以上出演するなら
観に行く、というのが基本的なスタンスだ。
今回の気になる人たちは、
くるり、佐野元春、スガシカオ。
どちらかといえばベテラン勢で、
正直言って、近頃の若いアーティストたちは
どこがいいのかまったくわかんねえなあ、というのが多い。
自分が年とった証拠かな。

会場の構成がよくわからず、
入場してクロークに荷物を預けて
ステージに向かうまでがひと苦労。
ムダに時間ばかりかかってしまって、少々焦ったが、
くるりのステージになんとか間に合った!


◆くるり @EARTH STAGE

いまさらだけど、2014年9月にリリースされた
アルバム「THE PIER」が大変すばらしくて、
このところ通勤途中にずっと聴いていた。
なかでもエンドレスリピートしている
「Liberty&Gravity」という曲は、
ユーモアがあってチャーミングで、本当に聴き飽きない。
今回のライブがこの曲からスタートしたとき、
来てよかった!と思わずテンションが上がった。
「THE PIER」の収録曲を中心に、「ばらの花」なども演奏。
トランペット、フリューゲルホルンが加わると、
くるりの音楽はよりいっそう無国籍な雰囲気になり、厚みを増す。
どこへ連れて行かれるのか分からないスリルと同時に、
よく知っている風景をみているようなノスタルジーも感じられる。
メンバーの入れ替わりが激しかったこのバンドはようやく、
3人で落ち着いたように見える。
音楽的にも見た目にもバランスがとても良いのではないだろうか。

THE PIER (通常盤)

THE PIER (通常盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2014/09/17
  • メディア: CD




◆仲井戸“CHABO”麗市 @MOON STAGE

次は何を観ようかな、とフラフラしていたところへ、
ものすごいシャウトが聞こえたので
MOON STAGEへ入ってみると、CHABOさんが
たったひとりでギターを抱えて歌っていて、
潔く堂々とした姿につい見入ってしまった。
「恥ずかしいけど、今回の出演者の中で僕が最年長だそうだ。
 ROCKに年は関係ねえぜ!……いや、あるかな」
と自嘲気味に言いつつ、「みんな一緒に歌ってくれー」と、
「雨上がりの夜空に」を弾き語り。
世代を超えて愛される楽曲ならではの、大合唱。
観客のほうが声が大きかったりして(笑)。
ノイズギターを鳴らしたまま置いて
ステージを去る姿もカッコ良かった。

CHABO’S BEST HARD&Heart(Heart編)

CHABO’S BEST HARD&Heart(Heart編)

  • アーティスト: 仲井戸麗市,CHABO BAND,仲井戸麗市 with Heart of Soul,金子飛鳥,春日博文,RCサクセション,RCサクセション,藤井丈司
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/01/29
  • メディア: CD



CHABO’S BEST HARD&Heart(HARD編)

CHABO’S BEST HARD&Heart(HARD編)

  • アーティスト: 仲井戸麗市,仲井戸麗市,CHABO BAND,RCサクセション,春日博文,藤井丈司
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/01/29
  • メディア: CD




◆坂本真綾 @MOON STAGE

よく知らないまま観た彼女は声優、俳優としても活躍する人で、
「トライアングラー」なんかは知っていたわけです。
ちょっと興味があって聴いてみたところ、
声がすてきで歌が上手で、とてもチャーミング。
安定感のあるパフォーマンスだ。
アニメファンが多いのかな、
男性客が多く、応援に力が入っていた様子だった。

幸せについて私が知っている5つの方法 (DVD付初回限定盤)

幸せについて私が知っている5つの方法 (DVD付初回限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: フライングドッグ
  • 発売日: 2015/01/28
  • メディア: CD




◆佐野元春and THE COYOTE BAND @COSMO STAGE

来年でデビュー35周年を迎えるそうだ。
大ベテランではあるけれど、まったく守りに入らない。
2年前に観たときよりも若々しく元気な印象を受けた。
ステージはとにかくエネルギッシュで、
フットワークよく駆け巡る。
シャウトもトーキンも自在に彼独特のヴォーカルを聴かせ、
時折ポケットからマラカスを出したり、
ブルースハープを手にしたりしてアクセントを加える。
2013年にリリースされたアルバム「Zooey」の曲や
未リリースの新曲を演奏する一方で、
なつかしの「SOMEDAY」「アンジェリーナ」もやるのだが、
すべての楽曲がひとつづきとなっていて、
知らない人が初めて聴いたら、
30年ほど前の曲だと分からないのではないだろうか。
わたしが10代の頃に斬新だった音楽は、
今でも変わらず斬新であり続けていた。
しかもとどまることなく動き、変わり続けている。
インテリ青年だった人がワイルドなおじさまになるとは
予想もつかなかったが、
30年後も同じように影響され続けるとも思っていなかった。
人生って、何が起こるか本当に分からない。

VISITORS DELUXE EDITION(DVD付)

VISITORS DELUXE EDITION(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2014/10/29
  • メディア: CD



ZOOEY

ZOOEY

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Daisy Music
  • 発売日: 2013/03/13
  • メディア: CD




◆TM NETWORK @EARTH STAGE

このひとたち、なんで今頃出てきちゃったんだろ、という
違和感がぬぐえず、どうなのよと思いながら、
好奇心が抑えられず観てしまった。
実を言うと、高校生くらいのときによく聴いていた。
それまで聴いたことのない音楽だったから、
新曲が出るたびに面白かったが、ライブは観たことがなかった。
楽曲はいうなれば懐メロだ。
全盛期に流行った「Get Wild」とか、「Self Control」とか。
どう考えても知らないだろうと思われる若い世代が、
イントロがかかるたびに盛り上がるのがとても不思議だった。
広い会場を活かしたレーザーショーのようなド派手な演出がオモシロイ。
そして小室哲哉がハンディキーボードを持って
ステージを走り回ると歓声が沸いた。
ライブとして形をなしていることに驚き、また
自分がフルコーラス歌えちゃうことにも驚いてしまったよ。

QUIT30 (2枚組CD+DVD)

QUIT30 (2枚組CD+DVD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex trax
  • 発売日: 2014/10/29
  • メディア: CD




◆スガシカオ @COSMO STAGE

COSMO STAGEのトリを務めるのはこのひと。
インフルエンザから復活したポチを含め、いつものメンバーでスタートした。
冒頭から
「REAL FACE」「19才」「Re:you」とアップテンポのナンバーがつづき、
会場の温度が一気に上がっていく。
いつになく鬼気迫るテンション、そして集中力。
後先考えていないとは、まさにこのことよ。
限界に挑戦してやろうという気概が
ダイレクトに放たれるのだから、
こちらも応えないわけにはいかない。
跳べ!といわれれば跳び、腕を上げ、歌う。
ひきつづき、「俺たちFunk Fire」「奇跡」「コノユビトマレ」
と、休む間もなくクライマックスへ。
そして、最後に
「今、CDが売れないって言うけれど、
 日本の音楽はもう終わりっていうけれど、
 ここに音楽はあるじゃないか!」と力強い言葉を放ち、
「Progress」を熱唱。
手相も見えるほどの距離で観ていたこともあって、
ものすごく迫力のあるパフォーマンスだった。
アンコールは「午後のパレード」。
大盛り上がりで終了! おつかれさん!

アストライド/LIFE

アストライド/LIFE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2014/05/21
  • メディア: CD




気迫に満ちたパフォーマンスの後は、
なかなかテンションが下がらず、激寒なのに、
ホテホテしたまま帰途につく。
わーっと盛り上がって、汗とともに
一年で積み重なったムダなものをデトックスした気分。
汗くさいけど、どこか爽やか。
そんな年末も悪くない。

nice!(10)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 10

コメント 4

lovin

あけましておめでとうございます。
ご無沙汰しています~。
CHABOさん、出演してたんですね。
かっこいいですよね~~。
by lovin (2015-01-04 12:00) 

snorita

うわー、いいなあ。私の世代にもむっちゃうったえるライブです!
by snorita (2015-01-05 01:49) 

ミホ

年末のカウントダウンライブって憧れです。いいなぁ。
体も心もホカホカになったようで、素敵な時間でしたね。
今年も幅広い記事、楽しみにしています。どうぞよろしくお願いしま〜す。
by ミホ (2015-01-05 19:58) 

lucksun

>lovinさん
遅まきながら、あけましておめでとうございます。
こちらこそ大変ご無沙汰しているのに、コメントありがとうございます。
CHABOさんの音楽は実は初めて聴いたのですが、
大人のロックでカッコ良かったですよ~。
いつまでたってもロックスピリットを持ち続けている人ですね。
あんなふうに年を取りたいと思わせられました。
今年もよろしくお願いします^^

>snoritaさん
ロックフェスは若者のモノと思いきや、こうしてベテラン勢も
変わらず頑張ってくれています。
ビールのみながらゆるゆるっと楽しむのもいいですよー。

>ミホさん
年甲斐もなくライブなぞ行っていますが、
こういう時間があるから、日々の仕事も
何とかやっていけるのだな、と思ったりします。
どちらかといえば遊んでいる時間のほうが
多いのかもしれませんが(笑)。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします^^
by lucksun (2015-01-06 10:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

新年のごあいさつ『鳩の撃退法』 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。