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Symphonic Ballet 「Rhapsody in Blue」 [舞台]

Symphonic Ballet 「Rhapsody in Blue」

6/15(金)〜17(日) Bunkamuraオーチャードホール

出演:服部有吉、ラスタ・トーマス
指揮:金 聖響
ピアノ:松永貴志
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

会社で情報誌を何げなくパラパラめくっていて
飛び込んできたのは、「服部有吉+金聖響+松永貴志」の文字。
個人的に気になる3人のコラボレーションによる公演があるという。
なんじゃ、こりゃー! 観に行かねば!と逆上しつつチケットをゲット。
17日に待望の公演を観に行ってまいりました。

服部有吉はハンブルクバレエ団で東洋人初のソリストとして
活躍した後、2004年に演出家、振付家としてデビューした
いまもっとも期待されるダンサー。
ちなみに、作曲家、服部良一の孫である。

金聖響はオーケストラ・アンサンブル金沢や
シエナ・ウインドオーケストラとの共演で注目を集める指揮者。

そして松永貴志は、10歳でCD「SPAIN」を発表し、
ジャズピアノの巨匠ハンク・ジョーンズに絶賛されるなど
その自由な演奏スタイルが評価を得ている若手ピアニスト。

この3人のコラボレーションによるシンフォニック・バレエ。
テーマはコミュニケーションだという。
それは、オーケストラとジャズとダンスの融合、
そしてバレエ、コンテンポラリー、ストリートダンスなど
さまざまなスタイルのダンスの融合という
新たな試みに存分に表されている。
それはそれは不思議ですばらしいステージだった。

ステージの後方にはオーケストラがスタンバイし、
その演奏にのってダンサーたちは自由自在な舞いを見せる。
考えてみたら、生オケをバックのバレエを観るのは初めてだ。

1曲目、しずかに始まったのはドビュッシーの「月の光」。
世の中にこんなにもやさしい音楽があるのかと驚き、
弦楽器のなめらかな音色に一瞬で惹きこまれる。
そしてダンサーたちが登場。曲のイメージにピタリとはまる、
ひっそりとして強いコンテンポラリーダンス。
続いてメンデルスゾーン「イタリア」、バーバー「アダージョ」、
休憩をはさんでシェーンベルク「浄夜」。
コンテンポラリー、バレエ、ストリートダンスの要素を
ふんだんに盛り込み、曲ごとにさまざまな表情を見せる。
キャスト全員が男性というのが興味深かった。
女性ダンサーとは違って、アクロバティックでダイナミック。
宙にふわりと浮かぶようなジャンプは軽くてしなやかで、見ごたえがある。
なかでも服部有吉のジャンプは、その柔軟性と
筋肉を存分にコントロールした動きに魅了される。
すべての動きが印象的で、一コマずつ送りながら観ていたいほどだった。
そしてラストはガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。
自在に音を遊ぶ松永貴志の演奏をバックに、
ダンサーたちは実に楽しそうに踊っていた。
演奏は単にダンスのバックではなく、それだけでも主役になる。
闘うようで共存するダンスとピアノ、オーケストラ、
そのすべてが重なり合ったとき、新たな世界が生まれる。
なんとも不思議で貴重な瞬間に出会えたようでうれしくなった。

それぞれに客を呼べる演者たちを一度に観られるという
なんともぜいたくなステージ。
各ジャンルの一流たちの才能のコラボレーションによって生まれた
新鮮で情熱的なステージに圧倒された。


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ミホ

相変わらずフットワークが軽いですね!うらやましぃ~!
lucksunさんのブログは本当に幅広い分野でいつも勉強になります。
わたしは、紹介されているアーティストを全然知らないんですが、
こういう風にブログを読むことで、自分の視野がちょっとずつ
広がるんですよね。なんか、ウレシイです。
by ミホ (2007-06-20 23:29) 

kittypopo

うわ~。観にいったんですね!!すごーい。NHKのトップランナーで服部さんが出てて、そこで舞台の紹介してたんですよ。やっぱり自分から行動しないと、素晴らしいものを観るチャンスをみすみす逃してしまってますね。テレビ画面で観た時もすごい!と思ったけど、やっぱり生で観たら違うんでしょうね~。
by kittypopo (2007-06-23 21:00) 

lucksun

>ミホさん
相変わらず、いろんなところに首突っ込んでます(笑)。
何かもう、この機会を逃したら一生観られないんじゃないかと
思うと焦っていろいろチケットとっちゃうんですよね。
ブログってホント、何か新しい興味につながる
きっかけがゴロゴロしてますよね。
ミホさんのブログも新鮮な情報があるのでいつも楽しみにしてます。
nice!ありがとうございます〜♪

>kittypopoちゃん
行ってきましたとも!
服部有吉は一度観たかったんですよ。やはり、生は違います。
わたしはどちらかというと
クラシックよりコンテンポラリーが好きなようです。
からだの隅々まで使った動きを観ると、
訳もわからずスゲー!て思っちゃいますね。
「やるかやらないかで迷うなら、とりあえずやっとけ」
ってのがわたしの信条ですから(笑)、
気になったものはすかさずチェックしてます。
あとはお財布と相談ですね。
面白そうな公演があったら一緒に行きましょう♪
by lucksun (2007-06-24 00:25) 

lucksun

>kanonさん
nice!ありがとうございます♪
by lucksun (2007-06-30 21:33) 

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